R04 久慈高1学年 探究活動紹介【NO.18】私たちにできること
活動紹介
久慈高校1学年 探究第18班【地球に優しい班】
○活動内容
私達、地球に優しい班は岩手県久慈市のグリーンツーリズムに興味を持ち、夏休みに合同庁舎の農政部農政調整課でインタビュー調査を行いました。その結果久慈管内のグリーンツーリズムの交流人口が約11万人(令和3年度)という現状や、久慈・岩手で行われているグリーンツーリズムの取り組みやイベントなどについて詳しく知ることができました。これらをもとに、コロナ前の活気を取り戻し交流人口の増加を目指して、久慈市の自然を活用したグリーンツーリズムのイベントの企画・実施に向けて活動しています!
冬休みの探究『久慈を探る冬休み』
私達「地球に優しい班」は夏休みに行ったフィールドワークを経て、グリーンツーリズムの取り組みの提案を目標に改め、活動をしています。
冬休みのフィールドワークでは市役所の商工観光交流推進係の方から、久慈市での取り組みに関する話をしていただきました。今回担当していただいた方からこれまでの取り組みや実績などの資料を頂き、多くの情報を得ることができました。
中でも、県外からの団体(他県の高校や企業)を数多く受け入れている上、リピート数も多いというお話が印象に残りました。
また、withコロナに対応したワーケーション取り組みが予想以上で驚きました。考案に今回得た情報を活かし、話し合いを進めて行きたいと思います。
グリーンツーリズムと地域活性化
私達、地球に優しい班は地域資源を利用して我々が生まれ育った久慈市を活性化させたいという想いから「グリーンツーリズムを活用した地域活性化について」をテーマに探究活動を進めてきました。まず久慈市の現状として、人口減少・少子高齢化によって地域の維持が難しくなっているということが挙げられます。地域活性化を目指すにあたって「一定の収入があること」などの経済的な課題、「この地域に住んでいてよかった」と思うことができるための社会的な課題、この2つが重要であると考えました。そこで私達の取り組み目的と共通する部分が多い「グリーンツーリズム」の活用ができないかと考えました。現状把握と課題の整理を行うため、事業実施の中心的役割を担っている「岩手県県北広域振興局 農政調整課」さんと「久慈市 商工観光課」さんにヒアリング調査を実施することとしました。その結果として取り組みの詳しい概要などはもちろん、民泊家庭や体験インストラクターの高齢化による人材不足、学校ニーズ変化による体験プログラム開発の必要性、受入人数の減少による収入減が課題として挙げられることを把握できました。
これらを踏まえて私達は3つの考察を提案します。1つ目は「取り組みの独自性」についてです。これまで顧客ニーズを把握して多面的にプログラム開発を行ってきたところですが、これらのプログラムをより地域資源と結びつけたものとすることで、「久慈市の独自性」を打ち出すことができると思います。例えば、「まめぶ」や「海女」など地域の固有資源といかに連携していくか、組み合わせていくかが重要だと思いました。
2つ目は「受け入れ者の増加による受け入れ者同士の競争環境の構築」です。事業拡大には受け入れ側の理解も重要となります。経済的なメリットや社会的なメリットをより具体的に示すことで受け入れ者の幅を広げられると思います。
受け入れ者が増えることで受け入れ側の競争が誘発され、自律的によりよいプログラム開発が進むことも期待できます。3つ目は「情報発信の強化」です。良い取り組みであるので、多くの人に知っていただくための紹介宣伝事業を強化していく必要があると思います。
規模の経済と言われるように、ある程度の事業規模が成立しなければ様々なところに経済的な歪が生じます。社会的価値と経済的価値が両立した取り組みとなるために、情報発信の強化による経済規模の拡大は避けて通れない課題と言えます。
1学年のまとめ
1学年のまとめを動画にしました。ぜひご覧ください。