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【本校・学校案内】令和5年度校長あいさつ

 本校は岩手県の沿岸北部に位置し、全日制課程普通科と定時制課程普通科からなる県立の高校です。昭和18年に岩手県立久慈高等女学校として開校し、昭和23年に学制改革により岩手県立久慈高等学校と改称されました。その後、統合・分離等、幾多の変遷を経て今年で創立80周年の記念の年を迎える伝統校です。平成31年3月には待望の新校舎が完成し、LED照明のあるグラウンドも整備されており、教育環境の充実が図られています。

 校是『進取貫道しんしゅかんどう』は、「自分を確かに見つめながら己の道を明らかにし、それを貫き通す英知とたくましさをもち、逆境に遭えば進んでこれを克服し、競り合いに遭えば歯を食いしばって勝ち抜いていく」という精神であり、「日常の進取積極的な試行と行動によってのみ養われる」という本校の教育理念です。先の東日本大震災や、台風などの自然災害やその他の様々な困難を乗り越え現在があるのもまさにこの精神が生きているからだと確信しています。この校是のもとで本校生徒は文武両道に励み数々の実績をあげてきました。

 進路については、卒業生の約半数が国公立大学への進学を果たしておりますし、毎年ではありませんが、いわゆる難関大学や国公立大学医学部に卒業生を送り出してもいます。
 部活動については多くの部が活発に活動し、マンドリン部が県高総文祭において6年連続で最優秀賞に輝いて、今年度鹿児島県で開催される全国高総文祭への出場を決めているほか、野球部、陸上競技部、柔道部が東北大会に出場しています。久慈市は、今年度NHKで再放送されている朝の連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地として知られていますが、市内では、毎日朝・昼・夕に本校のマンドリン部の演奏による「あまちゃん」の音楽が流れています。

 昭和23年に設置された定時制課程は今年創立75年目を迎えました。定時制高校としては全国的にも珍しく独立した校舎をもち、昼間部と夜間部からなる多部制と単位制をその特徴としています。進路先は、大学や専門学校、就職と多方面にわたっています。奉仕活動や体験学習にも力を入れており、中でも地元の名産小久慈焼を作る「小久慈焼体験学習」は毎年素晴らしい作品を完成させています。また、部活動も活発に行われており、令和4年度はバドミントン部が全国大会出場を果たすなどしています。

 結びに、本校は久慈地域の拠点校として地域に「質の高い教育の場」を提供し、校是「進取貫道」の精神のもと国際社会及び地域のリーダーとして社会に貢献できる、知・徳・体の調和のとれた人間を育成するという教育目標を掲げ、教職員が一丸となって取り組んでいます。伝統ある久慈高校がさらなる飛躍を遂げるためにも、今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、校長の挨拶とします。

岩手県立久慈高等学校長 藤田 知彦ふじた ともひこ

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