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【久慈高本校・学校行事】冬季休業前終業式を実施しました

 12月20日㈮、冬季休業前賞状伝達式・海外派遣研修報告会・終業式を実施しました。

賞状伝達式

硬式野球部
秋季東北地区高校野球県大会 第3位 
陸上競技部 大道 空
東北総合スポーツ大会女子走幅跳 第1位
国民スポーツ大会少年女子共通走幅跳 第7位
柔道部 小屋畑 悠介
県新人大会男子個人試合 第3位
柔道部 柳澤 楓
県新人大会男子個人試合 第3位
県高校1・2年体重別選手権大会1年男子個人試合 第2位
マンドリン部
高文祭器楽部門 最優秀賞 
美術部 阿部 陽菜
高文祭美術工芸展絵画部門 特賞 
美術部 齊藤 和奏
高文祭美術工芸展絵画部門 特賞 
美術部 三上 桜
高文祭美術工芸展絵画部門 特賞 
美術部 駒澤 遥香
高文祭美術工芸展映像メディア部門 特賞 
吹奏楽部
東北吹奏楽コンクール小編成の部 銀賞
書道 高松 響
2024産経ジュニア書道コンクール 奨励賞
滝澤 光来
高文連テーマ公募 優秀賞
青少年読書感想文岩手県コンクール 最優秀賞
松谷 幸晃
青少年読書感想文岩手県コンクール 優良賞

海外派遣研修報告会

齊藤 和奏(2年)

終業式(校長講話)

 先ほど賞状伝達式で紹介された皆さんは、様々な分野で大きな成果を挙げてくれました。夏休み以降、「本校で初めて」という枕詞がつく活躍が多く見られました。
 硬式野球部は21世紀枠の東北地区推薦を受けました。実際に甲子園に出場できるのはそのうち2校ですが、冬の厳しい練習にも希望を持って取り組めるのではないでしょうか。21世紀枠推薦は野球部だけではなく学校全体を評価していただいたものですので、23日には全校生徒が集まって表彰式を行う予定です。卓球部は県新人大会で準優勝し、本校の男子団体では初めて東北大会に進出しました。吹奏楽部も東北大会に出場しました。1.2年生が多く在籍しているので、来年以降も活躍が期待されます。美術部は県高総文祭で4つの部門で特賞を受け、うち2年生の三上さんの作品が全国に推薦、先ほど海外派遣報告をしてくれた齊藤さんは2年連続で特賞を受賞しました。芸術学系を有する不来方高校に次いで、県内で2番目に特賞が多かったようです。今年から校舎には、マンドリン部と陸上競技部の大道さんの全国大会での活躍を祝した横断幕が掲げられています。大道さんは一般選手も出場する大会の中で県記録を樹立しました。マンドリン部や陸上競技部以外にも、横断幕を貼る場所に困ってしまうくらいの活躍を願っています。
 青少年読書感想文県コンクールで最優秀賞を受賞した滝澤さんは、課題図書に指定された小説『宙わたる教室』を題材にしていましたが、私も読んでみました。課題図書は堅いイメージがあったのですが、非常に面白かったです。定時制の高校が舞台で、謎めいた藤竹先生のもと、それぞれ境遇の異なるメンバーが科学部を結成し、教室内で火星を再現しようと試みる物語です。小説の中で「オポチュニティのわだち」という言葉が出てきます。「オポチュニティ」とは、NASAがおよそ20年前火星に送り込んだ探査機です。当初運用期間は3ヶ月程度と想定されていましたが、実際はその50倍、14年半の長きに渡って未知なる火星の状況を地球に送り続けました。JAXAがかつて打ち上げた「はやぶさ」のような存在です。そのオポチュニティが自分が来た道を振り返って写した写真がオポチュニティの轍です。荒涼とした火星の大地に2本の轍がくっきりと残っていて、インターネットでも見ることができます。小説の中では、生きづらさを抱えた生徒がその写真をスマートフォンの待ち受け画面に設定し、何度も見返して決意を新たにする場面があります。
 皆さんも高校生活を振り返れば、それぞれ自分の轍ができているかと思います。久慈高校80年の歴史に新たな一歩を加えたクラブを先ほど紹介しましたが、生徒個々で見たら目標がない生活を送ってしまい、轍がない人もいるかも知れません。様々な困難を乗り越えて、一歩一歩深い足跡を残せるような生活を送ってほしいと思います。
 3年生は終業式と呼ばれる行事に出席するのも人生で最後かと思います。残り少ない学校生活を、校歌の一節にもある「一筋の道」のように、自分の目標達成につながるよう最後の最後まで頑張ってほしいと思います。明日からの冬季休業が有意義なものになるように期待しています。

 自分の足跡を深く踏み込むことができる、有意義な冬にしよう!